パンジャタワーは、父タワーオブロンドン、母クラークスデール(母父ヴィクトワールピサ)という良血統を持つ3歳牡馬。栗東の橋口慎介厩舎に所属し、北海道新ひだか町のチャンピオンズファームで生産された。
競走馬名の由来は「冠名+父名の一部」。その名の通り、タワーオブロンドンの血を受け継ぐスピード型。デビューからポテンシャルは感じられていたものの、大舞台での結果にはなかなか恵まれなかった。
しかし、2024年のGⅡ京王杯2歳Sで重賞初勝利を挙げ、2025年のNHKマイルCで爆発。この勝利により、戦績は5戦3勝、獲得賞金は1億8567万円となった。

【NHKマイルC2025】大波乱のレース展開を振り返る
2025年5月11日、東京競馬場で行われた第30回NHKマイルカップ(GⅠ、芝1600m)。18頭立ての中、単勝9番人気のパンジャタワーが優勝という“どひゃー”級の波乱劇を演出。
松山弘平騎手のコメント:
「最高です。リズムよく走れましたし、スタートも良かった。この馬の力を信じて必死に追いました。脚を使える馬なので、それを信じて乗りました。久々のG1勝利、最高です!」
レースは中団やや後方からのスタート。速いペースに惑わされることなく、馬のリズムを大切にしながら脚をためる松山騎手。最後の直線では外からグングン伸び、ライバルを差し切って頭差でゴール!
1分31秒7という好タイムでのG1初勝利。まさに“3歳マイル王”の座にふさわしい走りだった。
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上位3頭は以下の通り:
着順 | 馬名 | 人気 | 騎手 |
---|---|---|---|
1着 | パンジャタワー | 9番人気 | 松山弘平 |
2着 | マジックサンズ | 3番人気 | 武豊 |
3着 | チェルビアット | 12番人気 | 柴田善臣 |
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◆調教師・橋口慎介の策
朝日杯FS12着の敗因を「距離」と分析。マイルに適応するため、坂路中心だった追い切りをCWコースでの長めの調教に切り替え。1週前の追い切りでは僚馬セイウンハーデスを圧倒。このセイウンは前日にエプソムCで優勝しており、陣営の期待値は急上昇していた。
橋口調教師「最後は負けたと思った。嬉しいサプライズです。」
今後のローテーションと展望
パンジャタワーはもともとスプリント路線向きと見られていたが、マイルGⅠをこのタイムで勝利したことで路線転換も視野に。関係者からは「もう距離が…とは言えません」との声も。
いずれにせよ、“GⅠホース”パンジャタワーは、これからのレースでも注目必至!
パンジャタワーと松山弘平騎手の軌跡
- 松山騎手にとっては、2021年チャンピオンズC(テーオーケインズ)以来のJRA・GⅠ制覇で通算6勝目。
- パンジャタワーには5度目の騎乗で初勝利。
- JRA重賞通算50勝達成。
パンジャタワー関連の豆知識アラカルト
- パンジャタワーは タワーオブロンドン産駒でG1初勝利の馬。
- 馬主・(株)Deep CreekはJRA・GⅠ2戦目で初勝利。
- 生産牧場チャンピオンズファームにとっても、GⅠ初勝利。
- 9番人気馬のNHKマイルC制覇は2023年のシャンパンカラー以来。
- 馬番⑪の勝利もシャンパンカラーと同じで通算4勝目、最多勝馬番に。
パンジャタワーに関するよくある質問
父はスプリント界の名馬タワーオブロンドン、母系はスタミナとパワーを兼ね備えた血統。
前走の成績や距離適性への疑問が影響。しかし調教内容や馬体は好調を示していた。
GⅠ通算6勝目。パンジャタワーとのコンビでは初の勝利。
現時点では未定。スプリントかマイル路線の選択が注目されている。
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この内容と血統なら、今後も重賞戦線で活躍の可能性大!

まとめ:パンジャタワーの快進撃はここから始まる!
2025年NHKマイルカップで衝撃の勝利を収めたパンジャタワー。その走りは偶然ではなく、血統・調教・騎乗すべてが噛み合った“必然の奇跡”だった。
マイル王者としての称号を手にした今、この馬の未来はまだまだ広がっている。「パンジャタワー」という名は、今後のGⅠ戦線でも再び叫ばれることだろう。